結婚して間がない離婚について

 

 

当事務所には、結婚して間がない離婚についてもご相談があります。

 

自分の方が離婚を希望している場合もありますし、配偶者の方から離婚を切り出されている方もいらっしゃいます。

結婚から1ヶ月、2ヶ月の方、あるいは半年ほど経ってという方もいらっしゃいます。

 

相談にお越しになる方は、そのような短い期間で離婚について考えるのが気恥ずかしいというふうに考えていらっしゃる方も多いと思われます。

しかし、結婚してすぐに離婚の問題に直面される方は少なくありません。

 

ここでは結婚して間がない離婚について解説します。

 

多いケースとしては次の二つがあります。

・浮気のケース

・結婚後の生活が上手くいかないケース

です。

 

・浮気のケース

まず浮気のケースについてです。

配偶者の一方が浮気をしてしまい、離婚の問題に至るケースです。

 

配偶者の浮気が見つかり離婚を考えるケースもありますし、反対に自分が浮気をしていてその浮気相手と一緒になるために離婚を切り出すケースもあります。

 

相手方配偶者の浮気が見つかり離婚を考えるケースについては、基本的に離婚事由が認められることとなりますので、慰謝料の問題が主となります。

また、お子様がいらっしゃる場合には、養育費ついても決めておく必要があります。

できれば、公正証書により養育費を定めておく方が良いでしょう。

 

当事務所には、上記のように相手方配偶者の浮気を見つけ、自分が離婚を希望しているご相談も多くあります。

 

他方で、自分が浮気をしてしまって、配偶者から離婚を切り出されているというご相談も少なくありません。

この場合には、離婚に応じるかどうかということ、仮に応じる場合には慰謝料の問題が出てきます。

お子様がいらっしゃる場合には、同じように養育費の金額についても整理しておく必要があります。

 

また、浮気をした方が離婚を切り出すケースも少なくありません。

 

この場合については、離婚を求められた側が離婚に応じるかどうかが問題になります。

離婚を切り出された側は、法律的に離婚に応じる義務はないと思われますが、結婚直後に浮気をする配偶者と将来を共にするかということもあり、自分の将来や生活なども踏まえてよく考える必要もありますし、場合によってはご家族に相談をしながら後悔がないように考えていくことが大切です。

ご両親に相談するのが気恥ずかしいということもあり、守秘義務がある弁護士にご相談されるという方もいらっしゃいます。

 

反対に、自分が浮気をしていて配偶者と離婚したいというケースもあります。

道徳的に褒められたことではないですし、法律的にもこのような身勝手な場合に離婚が認められることは基本的にありません。

ただし、離婚については配偶者の合意があれば成立しますので、そのような解決を目指すことになると思われます。

 

・結婚後の生活が上手くいかないケース

次に、結婚後の生活が上手くいかないという場合です。

 

結婚するまでは分からなかった相手方の欠点や性格などが、結婚して一緒に生活をすることで分かってくるケースもあります。

 

このような場合、最も問題になるのが離婚の合意です。

 

お互いが話し合いによって離婚に合意できればいいのですが、特にお互いの性格や価値観が合わない場合に話し合いが難しい場合も少なくありません。

 

このように、お互いの価値観などが異なり一方配偶者が離婚を希望しているという状況で相談を受けることがあります。

 

このようなケースでは、両親などのご親族が間に入っている場合もありますが、親は自分の子のことを第一に考えて話を進めることがほとんどで、それがかえって問題をこじらせている場合も少なくありません。

弁護士が協議などの代理をすることで、そのような感情的な問題をある程度は除外して話をすることも、場合によってはあります。

 

ただし、それでもお互いの価値観、性格などもありますので、スムーズに協議が進まないことも少なくありません。

 

そのようなケースでは、やむを得ず離婚調停などによって解決することになります。

 

協議や調停の中で、解決金といったような金銭的な給付を行うことで、問題解決の一助とすることもあります。

しかし、このような解決については一長一短で、価値観の相違だけによって金銭が発生することについて否定的な考え方もありますし、反対に最終的には金銭でしか解決ができないという考え方もあるかもしれません。

 

夫婦や個人の考え方は様々ですので、それぞれの個別具体的なケースや関係性に応じて柔軟に解決していくことが必要と思われます。

 

夫婦だけやご親族を交えても解決ができない場合には、専門家である弁護士にご相談いただくのが良いでしょう。

また、問題がこじれる前の段階にひとまず話を聞いてみたいという方、あるいは、ご両親に相談する前に夫婦の悩みを相談したいという方もいらっしゃいます。早い段階でご相談いただいた方が継続的なサポートができますので、むしろその方が望ましいように思います。

 

武田法律事務所は、個人の方の離婚問題・男女問題を数多く手掛けております。法律事務所が初めてという方、相談だけしてみたいという方も数多くお越しになります。

 

問題に直面していてどうして良いか分からない、心配であるという方も、それぞれの方の事情に応じて親身にご相談に応じさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

執筆者情報

「ある日突然、法律のトラブルに直面した方の手助けをしたい。」 当事務所ではそのような理念の下で弁護士業務を行っています。 事務所には、弁護士に相談するのが初めてという方が多く来られます。 そのような方々に、法律上できるだけのサポートをさせていただきます。 弁護士として11年目になりますが、その間、離婚問題・男女問題について 数多くの事件を取り扱ってきました。 悩みを一人で抱え込まずに、お気軽に御相談ください。|弁護士紹介はこちら

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