慰謝料減額の裁判を担当した事例
■依頼者の状況
依頼者 男性 30代 会社員
相手方 交際相手の夫
内 容 慰謝料の減額
■ご相談の経緯
今回ご紹介するケースは、慰謝料の減額についてご依頼を受けたケースです。
相談者の男性は既婚女性と交際していたところ、女性のご主人に浮気が知られ、弁護士を通じて慰謝料500万円の請求を受けました。
相場を遥かに超えた慰謝料の金額に男性は困り果て、当事務所へ相談に訪れました。
■当事務所の活動
相談者の男性から正式に依頼を受け、相手方の代理人と慰謝料の減額について交渉をしましたが、相手方の男性の怒りが強く相場を遥かに超えた金額を請求されました。
このため交渉はまとまらず裁判に発展し、裁判の対応に関しても引き続き依頼を受け、当事務所が被告側として裁判を担当しました。
■結果
裁判の中で相手方と和解が成立し、依頼者の希望通り慰謝料の金額を500万円から220万円に減額してもらうことができました。
また、当事務所の弁護士が依頼者の代理人となることで、依頼者ご本人は相手方の弁護士と会話をしたり裁判に出席することなく、すべてを弁護士に任せて裁判を進めることができました。
■ポイント
今回のケースに関連して、ポイントをいくつか解説します。
◇不貞慰謝料について
今回のケースの依頼者のように、既婚者と不倫をしていた場合はその交際相手の配偶者から不貞慰謝料を請求されることがあります。
相場を遥かに超えた慰謝料を請求された場合に減額を請求しても、相手方の怒りが強ければ交渉で折り合いがつかず、裁判を申し立てられて被告となってしまうこともあり得ます。
◇弁護士への依頼について
不貞慰謝料を請求されている場合、弁護士に依頼した方が良いか?というご質問をいただきますが、まず、依頼することで交渉事をすべて弁護士に任せられるといったメリットがあります。
また、裁判に発展した場合にも、弁護士が依頼者の代理人となって裁判所に出廷するため、依頼者本人が裁判に出席せずに済むようになるのも大きなメリットでしょう。
感情的になった相手方との交渉はご本人にとって精神的な負担が大きく、対応次第では状況を悪化させる恐れもあり得ますし、今回のケースのように裁判になった場合には、正当な権利を主張することも難しい場合もあります。
依頼者本人の生活を守るためにも、今後のトラブル再発を防ぐためにも、専門家である弁護士に依頼をすることもご検討いただければ幸いです。