携帯番号から住所を調査して不貞慰謝料の請求を行った事例
■依頼者の状況
依頼者 40代女性
相手方 夫の交際相手
内 容 不貞慰謝料の請求(交渉)
■ご相談の経緯
今回ご紹介するケースは、不貞慰謝料の請求について依頼を受けたケースです。
依頼者である奥様は、ご主人が別の女性と関係を持っていたことを知り、その女性に対して慰謝料を請求したいと考えていました。
しかし、相手の女性の住所がわからず自分で直接話をすることにも抵抗があったため、弁護士に代理交渉を依頼したいと考えるようになりました。
そこで、専門的なサポートを求めて当事務所にご相談いただき、慰謝料請求の手続きを進めることとなりました。
■当事務所の活動
当事務所では、まず相手の女性の住所を特定するために携帯電話の番号を手がかりに調査を行い、住所が判明したため慰謝料請求の内容証明郵便を送付しました。
その後、相手の女性も弁護士を立てたため、当事務所の弁護士が相手方の弁護士と交渉を重ねました。
最終的には和解が成立し、その合意内容を明文化した合意書を作成しました。
■結果
相手の女性との間で和解が成立し、依頼者は無事に慰謝料を受け取ることができました。
また、相手の女性にはご主人との関係を解消し、今後一切接触しないことを約束してもらいました。
依頼者にとっては、自身が直接対応することなく弁護士に全ての手続きを任せることができ、納得のいく結果を得られたことで安心されたようです。
■ポイント
今回のケースに関連して、ポイントをいくつか解説します。
◇相手方の住所について
慰謝料を請求する際には、相手の住所がわかっていることが前提となります。
弁護士が代理人として請求を行う場合も、通常は内容証明郵便を送付するため相手の住所が必要になります。
また、万が一話し合いで解決しなかった場合に裁判を申し立てる際にも、訴状に相手の住所を記載する必要があるため、住所の特定は非常に重要な要素となります。
◇携帯電話番号からの住所調査
相手の住所がわからない場合でも、携帯電話の番号から判明することがあります。
その手段の一つが、弁護士会照会という制度を利用し、携帯電話会社に対して情報開示を求める方法です。
携帯電話会社が照会に応じた場合、契約者の住所が明らかになることがあるため、慰謝料請求を進める上で有効な手段の一つと言えます。