離婚成立までの3年間支援した事例(協議・調停)

■依頼者の状況
依頼者 40代女性
相手方 夫
内 容 離婚請求(協議・調停)

■ご相談の経緯
今回ご紹介するケースは、奥様からご依頼を受けたケースです。

ご夫婦は同居中でしたが、時が経つにつれ奥様はご主人からモラハラを受けていると感じるようになり、さらには価値観の不一致を強く感じるようになっていました。
結婚生活において奥様は長らく我慢を重ねてきましたが、次第に離婚を意識するようになり、当事務所に相談に訪れました。

■当事務所の活動
何度かの相談を経て離婚の進め方などを詳しく説明し、1年ほどが経過した時点で奥様は離婚を決断され、別居生活を始めることになりました。
別居後は奥様からの依頼を受けて離婚調停の申立てを行い、調停の期日には弁護士が同席し、書面の作成などあらゆる手続きをサポートしました。
離婚調停は2年にわたり続きましたが、最終的に離婚が成立しました。

■結果
奥様の意向通りに離婚が成立し、奥様は財産分与としておおよそ1,000万円を受け取ることができました。

■ポイント
今回のケースに関連して、ポイントをいくつか解説します。

◇離婚の期間
離婚に関するご相談では、「離婚までどれくらいの時間がかかりますか?」という質問がよく寄せられます。

今回のケースでは、奥様が最初に相談をしてから離婚が成立するまでには3年ほどの期間がかかりました。
離婚を考えても、すぐに行動できない場合も少なくありません。本件では、離婚の相談をしてから1年ほどをかけて、迷った末に奥様は離婚を決断し、別居に踏み切りました。

そして初めの頃はご主人側が離婚に応じない姿勢を見せていたこともありました。

調停の際には、子どもの養育費や財産分与といった争点も浮上し、その結果調停が長期化しました。
このように、争点によっては離婚の話し合いが難航し、離婚成立までには時間がかかることがあります。

◇離婚までの時間を早くしたい場合
「できるだけ早く離婚したいです」という希望をよくお聞きします。

離婚を考えている場合、その期間をできるだけ短くしたいというのは自然なことでしょう。
争点が少ないケースでは、比較的早く離婚に至ることもあります。

ただし、配偶者が離婚に応じない場合や話し合いが難しい関係である場合、争点が多い場合には、離婚成立までには長期間かかることがあります。とはいえ多くのケースでは、別居が始まると破綻の兆しが目に見えるようになり、話し合いが進展する傾向があります。

執筆者情報

「ある日突然、法律のトラブルに直面した方の手助けをしたい。」 当事務所ではそのような理念の下で弁護士業務を行っています。 事務所には、弁護士に相談するのが初めてという方が多く来られます。 そのような方々に、法律上できるだけのサポートをさせていただきます。 弁護士として13年目になりますが、その間、離婚問題・男女問題について 数多くの事件を取り扱ってきました。 悩みを一人で抱え込まずに、お気軽に御相談ください。|弁護士紹介はこちら

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