婚約破棄の解決事例
■依頼者の状況
依頼者 30代男性
相手方 婚約者の女性
内 容 相手方からの婚約破棄
■ご相談の経緯
今回ご紹介するケースは、30代の男性からご依頼を受けたケースです。
男性は近々結婚を予定しており、すでに婚約者の女性に婚約指輪を渡した上で、結婚式の式場を予約し、友人や知人を招待するなど準備を進めていました。
しかし、男性は突然、婚約者から「結婚できない」ということを告げられました。
男性は、結婚ができない理由について婚約者に尋ねましたが明確な答えが得られず、突然のことに困惑し、当事務所に相談に訪れました。
■当事務所の活動
すぐに弁護士が介入してしまうと、それが理由となり婚約者との関係性を壊してしまう可能性があるため、最初は法律的な論点などを相談者の男性に説明し、今後の進め方などをアドバイスするに留めました。
その後、男性はアドバイスを踏まえて本人同士で話し合いを重ねましたが、相手方の女性が弁護士に代理人となるよう依頼をしたため、相談者の男性も当事務所に代理の依頼をすることを決意。
当事務所は、男性からの依頼を受けて受任後、女性側の代理人と交渉を行いました。
■結果
最終的に、女性から解決金を支払っていただくことで解決しました。
依頼者の男性は、話し合いを進めるうちに結婚すること自体を諦めるようになっていましたが、解決後には「問題に一区切りついたことで再出発のための心の整理ができた」と話していました。
■ポイント
今回のケースに関連して、ポイントをいくつか解説します。
◇婚約破棄について
結婚することについて双方が合意していると思われる状況であっても、結婚前に婚約者から「結婚できない」と婚約破棄をされることがあります。
法律的にはまず婚約が成立しているかが問題となり、「結納をしているか」、「婚約指輪を渡しているか」、「両家への挨拶は行われたか」、「結婚式の予定は決まっているか」など、さまざまな要素から判断します。
婚約が成立していると判断される場合には、その後婚約破棄に正当な理由があるかという点を考えます。
◇婚約破棄の解決について
結婚を目前にして婚約破棄の意思を告げられても、それが一時的な気の迷いなのか、止むに止まれぬ事情が存在するのか、その理由や関係性を第三者が完全に理解することはできません。
当人同士の話し合いで解決できる可能性がある状況で、弁護士が関わったことが理由で関係性を壊してしまっては本末転倒ですので、すぐに弁護士が介入することは望ましくないでしょう。
可能であれば、当人同士や親族を交えて、穏便に解決を目指すことをおすすめしますが、今回のように当人同士では解決が難しいと判断されたケースでは、金銭的な問題を弁護士が間に入って解決することもあります。
弁護士が直接間に入らず、進め方やアドバイスをお伝えするだけに留めることも可能ですので、話し合いが難航しそうな場合には、最初の段階から弁護士に相談しながら話し合いを進めるのも良いでしょう。
武田法律事務所は、個人の方の離婚問題・男女問題を数多く手掛けております。法律事務所が初めてという方、相談だけしてみたいという方も数多くお越しになります。
問題に直面していてどうして良いか分からない、心配であるという方も、それぞれの方の事情に応じて親身にご相談に応じさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。