車のナンバーから相手方の氏名・住所を突き止めて慰謝料の請求ができた事例
依頼者 男性 40代 会社員
相手方 男性 50代 会社員
子ども 4人
目次
ご相談の経緯
依頼者様は,普段から奥様の浮気を疑っていました。このため,奥様が浮気をするであろう日時,場所に当たりをつけ,その機会を捉えようとしていました。そして,ある時,奥様が浮気相手の車に乗ってホテルから出てくるところを目撃し、写真で撮影することに成功しました。
しかし,相手の男性については,その氏名や住所が分からず,途方に暮れて,当事務所にお越しになりました。
当事務所の活動
相手方男性の車のナンバーが判明していたため、運輸支局に対して23条照会(弁護士会照会)を行いました。その結果,男性の氏名と住所の情報が明らかになりました。
引き続き,相手方男性に対して慰謝料の請求をし,交渉を行いました。
結果
相手方男性から,慰謝料として100万円支払ってもらうことができました。依頼者様が相談に来られてから、2ヶ月ほどで解決に至りました。
ポイント
本件で受任事務に過程で利用した弁護士会照会の制度は,弁護士法に根拠があります。同法23条の2第1項は,「弁護士は,受任している事件について,所属弁護士会に対し,公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることを申し出ることができる。」と定めています。この制度は,基本的人権の擁護,社会正義の実現という弁護士の職務の公共性を根拠として,弁護士会に与えられた証拠収集のための制度です。
今回のケースでは,依頼者様が相手方男性の車のナンバーを写真に撮って把握していたことがポイントとなりました。それによって、弁護士会照会の制度を利用することで相手方を特定でき、解決に至りました。