当方有責の離婚請求事例
■依頼者の状況
依頼者 夫 50代 公務員
相手方 妻 50代 パート勤務
内 容 離婚請求
■ご相談の経緯
今回ご紹介するケースは、ご主人から離婚のご依頼を受けたケースです。
依頼者であるご主人は、元々奥様との離婚を希望していましたが、離婚成立前、つまり婚姻中であるにも関わらず浮気をし、そのことが奥様に知られてしまいました。
不貞行為を行なった側からの離婚請求は原則認められませんが、依頼者は奥様に浮気が知られた状況でも変わらず離婚を希望していたため、当事務所に相談に訪れました。
■当事務所の活動
依頼者であるご主人から離婚についての依頼を受けて、当事務所がご主人の代理人となり、離婚調停を申し立てました。
また、調停に同席し、離婚が成立するように進めました。
■結果
今回のケースでは、依頼者であるご主人が浮気をした側であり有責配偶者となるため、やむを得ず慰謝料を支払い、財産分与も行うことになりましたが、調停で離婚を成立させることができました。
紆余曲折ありながらも、最終的にはお互い合意の上で離婚をすることができたので、代理人としての働きについてご主人から感謝されました。
■ポイント
今回のケースに関連して、ポイントをいくつか解説します。
◇有責配偶者からの離婚請求
自分自身が不貞行為を行なった場合には有責配偶者という扱いになります。有責配偶者からの離婚請求は原則認められませんが、配偶者が離婚に応じる場合には離婚をすることができます。
今回のケースの依頼者のように元々離婚を希望していたとしても、有責配偶者側となってからの離婚は慰謝料や財産分与などの難しい問題を含むので、進め方などについて弁護士に相談すると良いでしょう。
◇熟年離婚について
今回のような50代夫婦の離婚は、長期間の結婚生活を経て離婚をするいわゆる”熟年離婚”と呼ばれるケースとなります。
結婚期間が長い分、持ち家などの夫婦共有財産も多く、仕分けや評価が複雑になりがちで、後の生活設計などの問題も孕むため、財産分与について専門家に相談をしてきちんと解決することが重要です。
武田法律事務所は、個人の方の離婚問題・男女問題を数多く手掛けております。法律事務所が初めてという方、相談だけしてみたいという方も数多くお越しになります。
問題に直面していてどうして良いか分からない、心配であるという方も、それぞれの方の事情に応じて親身にご相談に応じさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。