不貞行為を疑われて請求されていた慰謝料100万円を支払わずに済んだ事例
依頼者 男性 40代 会社員
相手方 男性 30代 同僚女性の夫
子ども なし
ご相談の経緯
依頼者様は,同じ会社に勤める女性との男女関係を疑われ,女性の夫から不貞慰謝料の請求を受けていました。
請求金額は100万円でした。
依頼者様と同僚の女性は,会社内だけでなく,プライベートでも連絡を取り合うような親しい間柄でした。
しかし,男女の関係にはなく,不貞行為というのは完全な誤解でした。
しかし,女性の夫は,二人の間のLINEのやり取りや,二人が個人的に会っていたことなどから,不倫の事実を信じていました。
依頼者様にとっても,男女関係がないという事実の証明は難しく,女性の夫からの度重なる請求に憔悴しきっていました。このようなタイミングで,依頼者様は,当事務所に相談にお越しになりました。
当事務所の活動
依頼者様から詳しい事情を聴き取ったところ,不貞行為の事実がないことが分かりました。もっとも,依頼者様と女性が親密であったことは事実であり,そのような周辺の事情から,女性の夫が不倫の事実を疑うことも理由がない訳ではありませんでした。
しかし,依頼者様と女性の夫は,感情的な軋轢から到底冷静に話が出来る関係にはありませんでした。
そこで,当事務所としては,このような女性の夫の誤解を解くために,依頼者様から委任を受けることにしました。具体的には,女性の夫に対して,内容証明郵便を送ることにしました。その中では,依頼者様から聴き取った内容をまとめ,不貞行為が無いこと丁寧に説明しました。さらに,女性の夫側の主張している証拠では,不貞行為の事実は立証できず,また法的に不法行為が成立しないことを説明しました。
その後,当事務所に女性の夫からの連絡があり,最終的に,慰謝料の請求は行わないことで解決することができました。
結果
女性の夫は請求を断念し,依頼者様は100万円を支払わず解決に至りました。相談を受けてから、1~2週間ほどで早期解決することができました。
ポイント
本来,男女の関係になければ不法行為は成立しません。しかし,感情的な対立などから,当事者間では解決が難しいケースが多くあります。
今回のケースでは,依頼者様は,精神的に疲れ切って,御自身では問題に対処できない状態でした。当事務所に依頼され,御自身での対処が不要になったことで,精神的にも余裕が生まれました。当事務所からの内容証明で,相手方にも請求に理由がないことを納得してもらうことができました。弁護士に相談しなければ、支払わなくても良いはずの金銭を支払っていた可能性もあり,その点で受任の成果がありました。