離婚準備で弁護士が必要のないケース
「離婚の準備をしていますが、弁護士の先生に相談した方が良いですか?」
「私の場合に弁護士は必要ですか?」
離婚の準備で、本当に弁護士が必要なのか?
本記事では、このような疑問にお答えします。
結論ですが、離婚準備の方にとって、弁護士が絶対に必要という訳ではないです。
弁護士が必要ないケースも多くあります。
本記事の執筆者は岐阜の弁護士です。
離婚相談を受けていて感じたことを解説していきます。
弁護士が必要でないのは、次のようなケースです。
・自分の離婚で問題となる点について理解していること
・離婚の進め方について理解していること
・夫婦が離婚と争点について納得していること
では詳しく見ていきましょう。
参考にしてください
2011年弁護士登録・岐阜県弁護士会所属
>>弁護士紹介
自分の離婚で問題となる点について理解していること
離婚の中でよく問題になるのは次の点です。
・親権
・養育費
・面会交流
・財産分与
・慰謝料
・年金分割
自分の場合にこれらのどこが問題になるかということが分かっていれば、離婚準備としてはひとまず十分です。
書籍やインターネット情報(誤った情報には注意)から、それらについて知識を深めていくのが良いでしょう。
もし、そうした中でわからない点や自分だけでは対処しきれないと感じた場合には、弁護士への相談を考えてみましょう。
離婚の進め方について理解していること
離婚の進め方については
・協議離婚
・調停離婚
・裁判離婚
があります。
この中で裁判離婚は専門的です。
ほとんどのケースで弁護士が関与します。
しかし、裁判まで至るケースは少数です。
まずは協議離婚か調停離婚について大まかに理解しておけば良いでしょう。
特に協議離婚で進められそうな場合には、弁護士への相談まで必要がないケースが多いです。
夫婦が離婚と争点について納得していること
離婚準備で大切なことは、夫婦が大筋で納得していることです。
現状、離婚の方向になっているので、行き違いや性格の不一致があることは普通です。
ですが、夫婦が互いに離婚の方向で考えていれば、スムーズに話が進むことが多いです。
特に、上記の争点(離婚で問題となる点)について、共通の認識がある場合には大きな問題がなく離婚が成立する可能性が高いです。
たとえば、養育費の金額や財産分与について、お互い法律面で大まかな知識を共有、納得している場合には、離婚準備の期間も短くて済みます。
このような場合の離婚準備で弁護士は必要ありません。
反対に、上記の争点で意見の不一致がある場合には、離婚調停も視野に入ってきます。
離婚までの期間も長くなりがちです。
このような場合には、弁護士のサポートも必要になるので、初期の段階で弁護士に相談をしておき、方針の確認などをしておくことをお勧めします。
まとめ
以上、離婚準備で弁護士が必要がないケースについて解説しました。
離婚の準備をしている方で、弁護士への相談をした方が良いか迷っている場合は参考にしてください。