DV(家庭内暴力)について

配偶者から暴力を振るわれている・・・。配偶者等からのDV(家庭内暴力)で悩んでいる方は少なくありません。DVには,身体的なもの,精神的なものだけではなく,経済的圧迫,性的強要など様々なものがあります。いずれも許されるものではありません。

最も深刻なのは,身体的な暴力です。配偶者から暴行を受けた方は,DV防止法による保護命令を発令してもらうことができるかもしれません。DV防止法とは,「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」のことです。保護命令とは,裁判所が相手方に対して近寄らないように命ずる決定のことです。また,要件を満たせば,本人への接近禁止命令に付随して,子への接近禁止,親族への接近禁止,電話等の禁止の命令を発令してもらうことも出来ます。そして,相手方が保護命令に違反した場合には,1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科される場合があります。

DV被害者の心理

配偶者からDVを受けている方は,もしかすると,DVをしてくるパートナーは本来の夫(妻)ではないと感じているかもしれません。このため,深刻な状態にあったとしても,感覚が麻痺して,第三者への相談が遅くなることがあります。また,子どもがいる場合には,配偶者のDVが子どもに対する悪影響を及ぼす懸念があります。

仮に,自分では大きな問題ではないと思っていたり,離婚までは考えていなかったとしても,客観的には深刻な場合も少なくありません。もし,少しでも心当たりがある場合には,まずは相談してください。一人で解決出来ない場合もあるのです。

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