今すぐ離婚したい方へ
これは今すぐ離婚したい方へ向けた記事です。
当事務所には離婚を考えている方からの相談が多く寄せられています。
その際,最初にお聞きするのがどのようなきっかけで離婚を考えたかということです。
また,現在配偶者と同居しているのかということや,お子様の有無についてもお聞きします。
離婚を考える理由については様々あると思います。
配偶者の浮気が分かったというケースやそもそも性格が合わないというケースもあります。
そのような理由に応じて進め方も変わっていきます。
浮気が分かった場合には,慰謝料の問題も解決する必要があります。
反対に,自分が浮気をしていて離婚を考えているケースもあります。
この場合には,そもそも離婚が認められるかどうかということも問題になります。
性格が合わないというケースも多くあります。
このような場合には,裁判で離婚が認められない可能性があります。
そこでそれ以外の理由がないかということも含めて,個別具体的な事情をお聞きしていくことになります。
その他にも,離婚を考える理由については様々あります。
そのような様々な理由に応じて,離婚の進め方を考えていく必要があります。
次に,お子様がいた場合はどうでしょうか
子供の問題は離婚において一番と言っていいほど重要な問題になります。
まず,親権の問題があります
親権を父と母のどちらが持つかということです。
話し合いで親権の帰属が決まっていれば問題は複雑ではありません。
しかし,お互いが親権を争っている場合には,離婚調停や裁判によって解決することが必要になります。
親権に争いがなかった場合でも,養育費や面会交流について決めておく必要があります。
ただし,養育費の金額については,裁判所が基準を公表していますので,これを参考に決めていくことが多いと言えます。
裁判所が公表している基準は,父母の収入によって金額を定めます。
裁判所のホームページから簡単に確認することができますので,まずはそれを参考に決めていただくのが良いと思います。
裁判所のホームページを見て分からない場合は弁護士にご相談ください。
この基準は,調停や裁判などにおいて参考にされます。
弁護士が協議の代理をする場合においても,参考にすることが多いです。
ただし,協議の場面ではこれらの基準に縛られることなく,お子様の教育面などを踏まえて柔軟に決めていくことも考えられます。
面会交流についても決めておくと良いです
お子様が高校生である場合のように,子供の年齢が大きい場合にはお子様の意思を踏まえて面会交流を決めることが多いように思います。
また,お子様が小学校の高学年である場合にも,お子様の意向も踏まえて面会交流を決めると良いでしょう。
反対に,お子様が幼児である場合や保育園に通っているような場合には,両親で面会交流の頻度や方法などを決めることになります。
いずれにしても,大事なことはお子様の福祉を踏まえて面会交流の方法を決めることです。
少なくないケースでは両親の意地や感情によって子供が振り回されることになります。
そのようなことはお子様の福祉にとっても良いことではありませんので,一旦冷静になってお子様の利益を考えてみることも重要です。
話し合いによって面会交流が決められない場合には,調停を利用することになります。
離婚がまだの場合には,離婚調停の中で面会交流についても話すことが通常です。
仮に,離婚後に面会交流について争いがある場合には,面会交流だけの調停を利用することになります。
ここまで,離婚の理由や親権・面会交流について説明してきました。
しかし,そもそも,相手方が離婚に同意するか,あるいは財産分与についても争いになることが少なくありません。
これらの全てのことについて,よく話し合っておく必要があります。
また,今すぐ離婚したい場合には,相手方配偶者と話し合う前に,自分がどういう解決を希望するのかという点をきちんと整理しておくことが大切です。
これに不安がある場合など,弁護士が必要な場合にはお気軽にご相談ください。
本人にとって初めての離婚であることがほとんどですが,弁護士は多くの離婚案件を取り扱っており離婚協議の前提として相談しておくことも良い方法です。